今日のありがたい一言
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「ふぅ〜寒い寒い。」
早朝の神社にいずみが竹箒で落ち葉掃きに励んでいます。
実はいずみ達は、校外ボランティアの一環として、
地元神社での奉仕を行うこととなったのでした。
いずみの班には菊丸をはじめ、数名のクラスメイトが持ち回りで
休日の早朝に掃除を行っているのです。
(寒いけど厳かでいい感じよね…)
凛と静まり返った境内の空気をゆっくりと味わっていると…
「いずみちゃーん!石段と鳥居の周りは終わったよ〜!早く帰ろうよ!」
今朝はよりによって菊丸と二人きりでの当番なのでした。
(…こいつと一緒じゃなければなぁ…)
「折角の休みを掃除で潰されたんじゃあたまらないよね〜?」
いずみの心中などお構いなしに菊丸はまくし立てます。
「あれ?今日は神主さんは?」
「さっき出かけられたわよ、ちょっと遅くなるって仰ってたけど…」
「ええ〜?じゃあまだ、残ってないといけないのか…こんな何もない所で…」
それを聞いたいずみは、ぶつぶつ言う菊丸の鼻先にある物を突き付けました。
「でもね、神主さんが寒いだろうから、社務所で休んでていいって。」
それは社務所入り口をはじめとする、大半の敷地内の出入口を開錠できる鍵束でした。
二人は社務所に入り込み、しばらくの間ストーブの前で暖を取っていました。
「あれ…これ何だろ?こんなの前回来た時はなかったよねぇ?」
ふと部屋の隅の大きなダンボール箱にいずみは気づきました。
既に封印のガムテープは剥がされていたので、ためらいながらも
二人は箱を開けてみました。
「あ…巫女さんの衣装だ…」
綺麗に折りたたまれた緋袴と白衣が数着ずつ入っています。
おそらく年末年始に向けて神社で用意した物だったのでしょう。
「ねぇ…いずみちゃん…」
菊丸の目が妖しく光りだしました。
「菊丸くん、あなた…わたしにこの衣装を着ろって言いたいんでしょ?」
言いかけた菊丸をいずみがジロリと睨んで制します。
「う、鋭い…だ、だめかな?」
なおも菊丸はしつこく食い下がります。
「だめに決まってるでしょ!」
きっぱり言い切ると、しゅんとなってしまった菊丸を見て、
悪戯っぽくいずみはニヤリと笑いました。
「菊丸くんが社務所の中にいたら着替えられないでしょ?さ、外に出て。」
半ば諦めかけていた菊丸は、思わずいずみに詰め寄りました。
「着てくれるの!?」
いずみは自分に合う常衣を選びながら言いました。
「…実はわたしも着てみたかったんだ。神主さんが戻ってこなければいいけど…」
「じゃあ僕は神主さんが帰ってこないか見張ってるよ、その間に着替えて!」
いずみと菊丸が珍しく協同歩調をとることとなりました。
合意が成立すると、菊丸は境内に飛び出し、大人しく待っていました。
「か、かわいい〜♪」
いずみの巫女姿に菊丸は思わずため息をつきました。
紅白対象の鮮やかな上下の衣装が凛とした空気を醸し出しています。
いずみも巫女に憧れていたらしく、いつの間にか神事に使う
「大麻(おおぬさ:一般的にはお払い棒の事)」を握っていて、
すこぶるご機嫌です。 その様子を見ていた菊丸は、ふとある事に気づきました。
「あれ…?袴ってズボンのように股が分かれていないんだね。」
「ああ…そういう袴は格闘技の胴着か神官でも男の人が着けるのよ。
巫女さんなんかが履く袴は、スカート状なのよ。」
いずみは袴の裾をもってパタパタと形状を強調して見せました。
「へ、へぇ…いずみちゃんさすが物知りだなぁ…待てよ、って事は…こういう事も出来るんだよね?」
いい終わるか否か、菊丸はいずみの不意を突いて袴を掴むと、一気に捲り上げました。
「きゃあああ!!」
「うほほ〜やっぱり!スカート捲りも完璧だね!」
菊丸は慣れた手さばきで、裏返った袴の端をいずみの頭上ですぼめて
固く結んでしまいました。
「ふご〜ふぃふふぁふ〜!ふぉぼきふぁふぁーい!!(ふご〜菊丸〜!ほどきなさーい!!)」
いずみは、おへそから下の下半身と長い2本の脚だけを外界に晒して
ばたばたと暴れています。
「おほ〜今日のいずみちゃんは、パンティまで巫女調!」
白地に赤い小さなリボンのついたパンティが腰と一緒に揺れています。
しかもそれは腰紐で止める物で、菊丸には願ってもないデザインでした。
「でへへ…いずみちゃん、これ…ほどいちゃおうかな〜?」
身動きのとれないいずみは、脚をバタつかせて菊丸を追い払おうとしますが、
袴で視界が封じられているので、全く効果がありません。
そっといずみの後ろに廻り込んだ菊丸がその魔の手をパンティの結び目に触させたその瞬間…
「おお〜い!神主さんいるかい?」
ドンドンと社務所の扉が叩かれました。誰かが訪ねてきたようです。
「た、大変だ!いずみちゃん!早く隠れないと!」
「ふぉ、ふぉんふぁふぉふぉいふぁふぇてふぉ〜(そ、そんなこと言われても〜)」
菊丸は考えました。
(巫女の衣装を勝手に着たことがばれるのもまずいが、
せっかくの『お楽しみ』からいずみちゃんを解放してやるのは勿体ない
…貴重なこの素材を活かさなくては!))
そこで菊丸は、巫女の衣装が入っていたダンボール箱をひっくり返すと、
あられもない姿のいずみを箱の中に押し込みました。
さらに社務所の奥から大きなビニール袋を引っ張り出すと、
封を切り中身をその箱の中へ流し込みました。
ザザザザザザ…
折りたたまれた白く小さな紙が、箱の中のいずみを埋めていきます。
その小さな紙の正体は神社で使っている新しいおみくじでした。
おみくじはやがて箱いっぱいになり、いずみの身体を完全に隠してしまいました。
「神主さん、入るよ〜?」
ほとんど同時に社務所の扉が開き、中年の男性が入り込んできました。
菊丸は何度かその男性を見た記憶がありました。
「あなたは、え〜と…確か…そうだ、町長さん!」
男性はうなづきました。
「確かにワシは町長だが、君は誰かね?ワシは神主さんに用があるんじゃが…」
いかにも堅物そうで尊大な語り方です。
「えーと僕はこの神社のお手伝いをしているボランティアです。
神主さんは所用で出掛けているので、もう少しかかりますよ。」
「うーむそうか、ではワシもここでお帰りを待たせてもらおう。
実は今日お払いをお願いしたいと思ってな…」
そう言うと町長はどっかりと社務所の玄関先に腰を降ろしました。
(ま、参ったなぁ…帰ってくれないといずみちゃんを助け出せないや)
困った菊丸はどうにかしてこの町長を追い出そうと作戦を考えました。
(そうだ…)
「町長、おみくじを引いてみませんか?」
「ん?どこにおみくじがあるのかね?」
菊丸はいずみを隠してあるダンボール箱を指し示しました。
町長も暇つぶしに、と興味を持ったようで靴を脱ぎあがり込みます。
「おお…こりゃまた随分といっぱいあるな。よし一枚引かせて頂こう…」
町長は腕まくりをすると、太い腕をおみくじの海の中へ沈めていきました。
米でも研ぐように「がしゅがしゅ」とおみくじが音を立てています。
「ん〜?何だこれは?何かおみくじ以外の物が入ってないか?」
町長はごつごつと自分の腕に何かがぶつかる事に不審を抱きました。
しかしそれがよもや人間であるとは思っていなかったようです。
「そ、それはですね…ご神体が中に入っているのです。
ご神体に直接触れておみくじを引いて頂くことで身を清めるのです。」
菊丸お得意のでまかせが火を噴きます。
「ただし、ご神体は人の目に触れる事を嫌います。
もし無理に姿を拝めば、その一族は末代まで神罰が下ると言いますから、
扱いは丁寧に行ってください!」
菊丸の強い口調に押されて、町長は思わず襟を正しました。
「う〜む、そうか…しかしこのご神体は何で出来ているのだ?
布地の感触もあるかと思えば、妙に温かくてふにふにした所やコリコリした部分があるな
…お、おい、少年。こんな湿った物まで入れてはおみくじが湿気ってしまわないか?」
(ど、どこを触ってるんだ?この町長…ゴクッ)
首を傾げながらも、町長はこのご神体を触りまくり、ようやく一枚のおみくじを引き当てました。
「うむ、これでいい…運勢は…ほう、大吉だ!」
喜ぶ町長の隙を逃さず、菊丸は一気に畳み掛けました。
「お見事!町長、折角ですから表の木にこのおみくじを結わえてきては?」
「そ、そうだな…よし、じゃあちょっと行って来るぞ。」
ようやく町長が社務所から一時的に立ち去ると、菊丸はダンボール箱をひっくり返し、
中のいずみを助け出しました。 袴の結び目を解き、自由にしてやります。
「菊丸〜!!」
いずみの顔は緋袴に負けないほど怒りと恥ずかしさで真っ赤になっています。
「まぁまぁ、いずみちゃん。折角時間稼ぎしたんだから、今のうちに衣装を直して!」
てきぱきとこぼしたおみくじを箱に戻しながら菊丸はなだめました。
「時間稼ぎするなら、他に方法があったでしょう!わたし、あの町長にあちこち触られたのよ!
それに、ホラ!!」
今度はいずみが自ら袴を捲り上げました。
「うひゃあ!ど、どうしたの?いずみちゃん!」
驚いた菊丸でしたが、すぐその訳を理解しました。
いずみのパンティの中におみくじが大量に入っていたのです。
その間にもパンティから溢れ出たおみくじがポロポロと床に舞い落ちてきます。
「大変だ!大切なおみくじを!」
菊丸はいずみの足元に駆け寄ると、パンティの中に指を突っ込み、
中のおみくじを掻き出し始めました。
「こ、こら!それは自分でやるから…あん…」
おみくじの角や菊丸の指がパンティの中で妖しくいずみを刺激します。
ピクンと弾けたいずみは、思わず握っていた袴を離してしまいました。
フワ…と袴がいずみの脚と菊丸を隠します。
袴の中で菊丸はさらにパンティからおみくじの描き出しを続け、
いずみがピクンと反応する度に足元におみくじがポトポトと落ちてきます。
「き、菊丸くん、も、もういいから…ああん!ダメぇ!」
ハァハァと息が乱れだし、いずみは堪らず壁に寄りかかりました。
菊丸は尚もおみくじを掻き出し続けます。
次の瞬間。いずみの腰にシュルっと軽いひも状の感触が走りました。
「!!!」
「でへへへ…パンティの中からおみくじを全部取り戻すためだからね。スケベ心じゃないんだよ!」
パンティの左腰紐が解かれ、右にも菊丸の手が伸びてくるのが伝わります。
「だ、だめぇ!見えちゃう!」
袴越しに菊丸の頭を必死で押さえつけますが、妖しいイタズラをされたせいか、腰に力が入りません。
暴れるいずみは、白衣の中身が露になってしまいました。
ノーブラだったため、豊満な二つの胸がプルンプルンと揺さぶられます。
慌てていずみは白衣を直しますが、すぐにまたはだけてしまいます。
おまけにその度に衣擦れで胸の先端が刺激されてますます力が抜けるので、
菊丸的には好循環、いずみ的には悪循環に陥ってしまいました。
「お、何だ巫女さんがいるじゃないか!」
そこへ再び社務所内に町長が乱入してきました。慌てていずみは乱れた白衣を直し、胸を隠します。
「おや?さっきの少年はどこに行った?」
その少年が袴の下に隠れている事に町長は気づいていません。
町長の出現でようやく正気を取り戻したいずみは、町長に気づかれないよう
菊丸を袴越しに殴りつけ意識を奪いました。
そして気絶した菊丸を袴に隠したまま、その場を動かず努めて冷静に応対しました。
「か、神主さんはまだお戻りになりませんから、もし良ければ明日にでも…」
しかし町長は首を振って答えました。
「いや、申し訳ないが時間がないんだ。
実はまもなく町長の任期切れに伴い町長選挙をせねばならんのだ。
そこでワシは選挙の度にこの神社でご神託を受けているのだ。
君も巫女の修行をしているようだから、君でも構わん。
ワシは本殿で待っているから、祈祷をお願いしたい。」
「そ、そんな…私はただ…」
「じゃ、いいね?準備が出来たらよろしく頼むよ。
あの勝利を約束する不思議な鈴の音を聞かせてくれたまえ。」
いずみの返事を待たずに町長は本殿へ行ってしまいました。
ふと、思い出したいずみは、袴を持ち上げました。
そこではいつの間にか意識を取り戻した菊丸が、いずみに殴られて出来た瘤の痛みも忘れて
考え込んでいます。
「菊丸くん、ど、どうしよう…」
「厄介な事になっちゃったね…」
いずみは菊丸に解かれたパンティの紐を結び直しながら、途方にくれていました。
「ねぇ、いずみちゃん。あの町長が最後に言っていた鈴の音って何の事かな?」
「多分、この神社の伝説だと思う。
昔、出陣前にこの神社で戦いの吉凶を占っていたらしいのだけど、
勝利する時はどこからともなく鈴の音が響いたそうよ。」
「じゃあ、いずみちゃんがどこかに鈴を隠し持って行けば…」
「だめよ、隠しても少しでも動いたら鳴ってしまうもの…」
「祭壇に細工をするのかな?」
「それも無理でしょ。だってもう町長さんは本殿でお待ちしてるんだから
…仮に神主さんが何か細工をしてあっても私は何がどこにあるかなんて知らないわ…」
「う〜ん…」
提案をいずみがことごとく突っぱねるので、流石の菊丸も万策尽き、考え込んでしまいました。
「菊丸くん、今から謝りに行こうよ、それしかないわ。」
しかし、いずみの言葉を菊丸は受け入れようとはしませんでした。何か閃いたようです。
「いや、方法がない訳じゃない。いずみちゃん、協力してくれる?」
「う、うん…?」
本殿の前では、町長がいずみの登場を今か今かと待ち受けていました。
「お、お待たせいたしました。」
「おお、ではお願いしますぞ!さぁ本殿へ案内してくれたまえ。」
そうは言われても、これからの事を考えると気が気でなりません。
不安に駆られながらもいずみは渋々懐から鍵束を取り出すと本殿の扉を開錠しました。
屋内は表以上にひんやりとしていて、薄暗い部屋でした。
照明がないので扉を閉めると更に暗くなり、お互いの人相が辛うじて確認出来る位の視界です。
板の間の奥に質素な神棚があるだけで目立ったものは何もありません。
町長は何度かこの儀式に立ち会っているのか妙に手馴れていて、
自分で奥から座布団を引っ張り出し、部屋の中央に座り込みました。
仕方なくいずみは手にした大麻を自分の正面に据え、改めて深々と一礼しました。
「え、ええ〜と…今日はお忙しい中、当神社にお越し頂きましてありがとうございます。
そ、それでは祈祷を始めますので、黙祷して心を静めてください。」
たどたどしい挨拶を終えた瞬間、いずみの身体にふっと撫でるような感触が走りました。
密室の部屋の中で起こり得ない、ほんの僅かに感じる事の出来る風の流れの変化でした。
町長はそれに気づいていません。
(…?)
この時、いずみは自分の中に不思議と自信が溢れてきているのを自覚しました。
大麻を力強く握り直し、左右にゆっくりと振り回すと…
ちりん…
いずみはもとより、町長もハッとなって耳を澄ましました。
ちりん、ちりん…
確かに鈴の音が聞こえます。
「こ、これじゃ〜!この鈴のお告げがあれば、ワシの再選は間違いなしじゃ〜!」
町長は鈴の音を掻き消さんばかりの大声で嬉々としています。
(ほ、本当に鳴ったわ…でもどうして…?)
当のいずみが状況を理解できていません。しかし、鈴の音は確実に神殿内に響き続けます。
(私、巫女の才能があるのかしら?)
いずみは大胆にもそんな考えを抱くようになっていました。
「町長さん…あなたには聖なる音が聞こえたようですね。望みはきっと叶いますよ。」
自信を深めたいずみは口調も大仰になってきました。
しかし、いずみはここが引き際と思い、儀式の終了を宣言すると、
さりげなく町長に本殿を去るよう促しました。
「うむ、ご苦労さんだったな、では、ワシも引き上げよう。神主さんによろしくな。」
いずみもようやく無謀な賭けが終わったとホッと息をついた次の瞬間…
「騙されちゃいけません。この子はニセ巫女です!!」
聞き覚えのある声が本殿の外から響き、勢い良く扉が開かれました。
外から光が飛び込み、その中にいずみの見覚えのあるシルエットが浮かんでいます。
「き…菊丸!?」
「な、なんじゃお前、神聖な儀式にケチを付ける気か?」
信じているものを否定され、町長は真っ赤になって菊丸に食ってかかります。
しかし、菊丸はその剣幕に屈することなく冷静な口調で屋内に上がりこみました。
「まぁまぁ町長、実はこの鈴の音にはタネがあるんですよ…」
(な、何を言い出すの?あいつ〜)
町長はもとより、いずみにも菊丸の真意が分かりません。
「実は彼女はこうやって鈴を鳴らしていたのです!」
そう言うと、菊丸はまたしてもいずみの袴をペロローンと持ち上げました。
「きゃあああ!」
「ん?お、おい何だ!これは!?」
見ると、いずみのパンティの左右の留め紐にそれぞれ小さな鈴が結わえられていました。
「あ…ああ〜!?な、何よこれ〜!?」
実はいずみが祈祷の時に感じた「風の感触」とは菊丸が床下から羽目板を外し、
袴の中に顔を出した時の空気の流れだったのです。
そして気づかれないようにパンティの腰紐に鈴を引っ掛けておいたのでした。
「き、君ぃ!ワシを侮辱しておるのか?こんなチンケなトリックでワシをひっかけおって!」
町長は怒りで肩を震わせ、顔はいよいよ紅潮しています。
「そ、そんなぁ…だってこれは…(菊丸がやったに決まってるのにぃ〜!)」
「だめだよ!いずみちゃん!こんなインチキしちゃ!」
菊丸は力いっぱい鈴を引っ張り、没収しようと試みました。
「な、なにするのよ!?」
ぐいぐいとパンティを引っ張られたので、いずみは後ずさりして抵抗します。
ブチッ!
勢いあまってパンティの腰紐ごと引きちぎれてしまい、
いずみはバランスを崩してドスンとしりもちをつきました。
「きゃああ!!」
支えを失ったパンティは、ハラリと床に落ちました。いずみは手でアソコを覆い隠そうとしましたが、
まくられた袴に邪魔されて思うように隠せません。
「い、いずみちゃん…!」
菊丸と町長は、いずみの股間を凝視して固まっています。
(み、見られちゃってるぅ!?お、お嫁に行けなぁい)
「ま、まだ残っていたのか…」
ところが、予想外な事に菊丸が無念のため息をついています。
いずみは我に返って初めて自分の股間を覗き込みました。
「あ…」
そう、パンティに大量のおみくじを入れられた時、その一枚が残っていたのです。
糊付けしてあった封が自然に剥がれ、「大吉」と書かれたおみくじが
開ききった形でいずみのアソコを隠してくれています。
「た、助かったぁ!」
しかし、油断は出来ません。
辛うじて張り付いているおみくじは僅かな空気の流れに過敏に反応するので、
ピラピラと揺れて今にも飛んで行きそうな状態です。
「や、やぁ〜ん!!」
町長と菊丸を押し退け、いずみは股間をおみくじごと両手で隠して本殿の外へ飛び出しました。
「に、逃がすかぁ!」
菊丸はとっさに追いすがりながらいずみの脚を捕らえようと腕を限界まで伸ばしました。
間一髪いずみはその手をかわし、賽銭箱をハードルのように飛び越えようと試みます。
町長の目にはいずみが逃げ切れるように見えました。
しかし…
強運はまだ菊丸にありました。
空を切った手は賽銭箱の真上に吊るされている参拝用の鈴の綱を掴んだのです。
バチン!!
菊丸によって引っ張られた紅白の綱がいずみの顔面を直撃し、
いずみの軽やかなジャンプを止めてしまいました。
と、同時に綱はいずみの股間を通り抜け、またがる形になってしまいました。
「い、痛たたた…」
いずみは飛び損ねた賽銭箱の上でへたり込んでしまいました。この隙を菊丸は見逃しません。
「そーれぃ!」
菊丸は勢い良く綱を引っ張ります。
「あ…ああ!?何をするの?」
両太腿に挟まれた綱に持ち上げられる形で、
いずみは賽銭箱の上に中腰で立ち上がらされてしまいました。
綱の動きに合わせて中途半端にまくれていた袴はさらにずり上がり、
再びおみくじ一枚で隠しているアソコが丸見えになりました。
「だ、だめぇ!お願い菊丸くん、許してぇ!」
我を忘れていずみは綱を自分の方に引き戻します。
ずりずりと移動する綱は股間を震わせ、その振動はいずみの脳天を直撃します。
それを待っていたかのように菊丸は綱を更に強くぐぃっと引き寄せます。
「あ、あっつ〜い!!」
いずみの股間は綱の往復運動による摩擦で煙が出そうな勢いです。
しかし、菊丸の狙いはそこにあったのです。
(こうやってこすっていけば…あの邪魔なおみくじは…)
やがて、その狙い通りの現象が起きはじめました。
おみくじが綱に擦れて、消しゴムの屑のようにぽろぽろと崩れはじめたのです。
ついにおみくじのほとんどが散ってしまい、いずみの股間を隠すのは皮肉にも
そのおみくじを取り去った綱のみとなってしまっていました。
直に伝わる綱の凹凸は、いずみの羞恥心を更に直撃します。
「はぁはぁ…動かさないでぇ!見えちゃう〜!!」
いずみにはもはや綱を股間で力いっぱい挟み、限界の握力で握るくらいしか出来ません。
(い、いよいよご対面〜!)
菊丸はいずみがいよいよ動けなく立ったのを見定めると、綱から手を放し、
賽銭箱に向かって飛び掛りました。
「いずみちゃーん!!」
その時、奇跡が起こりました。
いずみがあまりに強く綱を引っ張っていたため、綱を天井から吊るしていた留め金が外れ、
鈴ごと菊丸の頭上に落下してきたのです。
ぐぉーん!がらがら〜ん!!
耳を覆いたくなるような金属音が境内中に鳴り響きました。
「ぐああっ!?」
強烈な「天罰」を受けた菊丸は突進の制御を失い、賽銭箱に激突してしまいました。
「きゃあ!?」
賽銭箱は、その衝撃でバランスを崩し、本殿の縁側から境内に転げ落ちて行きました。
当然、その上に乗っていたいずみと菊丸を巻き添えにして…
全てが終わって神社が静寂を取り戻しました。
事の成り行きに呆気に取られていた町長は、恐る恐る本殿から外に顔を出しました。
「おお…こ、これは…」
縁側の下には無残な光景が広がっていました。
木っ端微塵になった賽銭箱と飛び散った賽銭。大きくへこんだ鈴。ちぎれた綱。
そして…それらに埋もれたいずみと菊丸が目を回して倒れていました。
特にいずみの姿はあられもないものでした。
仰向けに倒れたその顔の上には折返した自身の脚が覆いかぶさっています。
大きく広がった袴は、まるで花のように開き、更にその中央には…
ぱっくりと開いたいずみのアソコが見事に開花していました。
股間のおみくじはこすれて散ってしまったので、
全くアソコを隠しておらず、四隅の残骸をほんの僅かに残すのみでした。
冬の冷たい風に揺られて、逆さまになっているおしりが右へ左へと揺れ続けます。
町長はいずみのそばに立ち寄り、魅入られるようにいずみが
守り抜こうとしたアソコを眺めていましたが…
「これは…そうか、先ほどの鈴の大音響は、選挙戦もこの二人のように争うと
手痛い神罰が下るというご託宣じゃ!
うむ、もうワシは引退して次の世代に託そう…」
と妙に悟り、気絶している二人をそのままにしてそそくさと帰ってしまいました。
それから更に数時間後、神主さんが戻ってきました。
「あ、神主さん、お帰りなさい!」
菊丸が日曜大工姿で神主さんを迎えます。
「おお、明智くん。遅くなってすまなかったね。ん?どうしたんだね、その格好は?」
「実は…先ほど賽銭泥棒が賽銭箱を荒らしてまして…
格闘の末追い払ったんですが、賽銭箱が壊れてしまったんです。」
「なんと…怪我はなかったかね?」
「はい、でも申し訳ないので、こうやって修理してたんです。
あ、賽銭は集めて社務所に置いてますから…」
ほぉ、今どきの若者にしては感心だと神主さんは満足げにうなづきました。
神主さんが社務所に入った直後、老夫婦が境内に現れました。
菊丸が直したばかりの賽銭箱に小銭を放り込み、鈴を鳴らそうと紅白の綱を引こうとします。
「あれ、おじいさん、引き綱が新しくなってますなぁ…」
「確かに新しくなったが、何かボロボロじゃのぉ…」
ぶつぶつ言いながらも二人は綱を引きました。
「あ…あぁ〜ん!」
妙な鈴の音が響きます。
「なんじゃあ?」
おじいさんは思わず綱の先の鈴を見上げました。
「…鈴も新しくしたみたいですねぇ…」
やけに艶かしい白い鈴が、プルップルッと不自然に揺れています。
実は町長が去った後、先に意識を取り戻した菊丸が、
破壊してしまった神社の道具を何とかごまかそうと、
気絶したままのいずみを天井に「仕込んだ」のでした。
いずみは、穴を開けた天井からおしりを突き出し、上半身と脚は屋根裏に隠されていたのです。
意識を取り戻した時、既に腰にはいずみの着ていた袴と常衣を裂いて作った即席紅白綱が
巻きつけられていました。
腰綱が引かれる度に肌に伝わる刺激から思わず喘ぎ声をあげ、
それが鈴の音となって境内に響きます。
「ちょっと!菊丸くん!いつの間にこんな恥さらしな事させたのよ!?」
「もう少し待ってよ、今、本物の鈴を叩いて直してるから…
そこで暴れると、天井が抜けて落ちてきちゃうよ?…ほら、お客さん!」
いずみから死角になっているのをいい事に、菊丸は自分で勝手に綱を引きます。
「あ…ああぁん、あぁ〜ん♪」
「うへへへへ、心が洗われるなぁ…」
おしり鈴の音が心地よく境内に響き、特等席から眺めている菊丸の心を癒していました。
この「おしり鈴」が後日、とんでもない大騒動を引き起こすのですが…
それはまたの機会に…
おしまい
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違いますよ。
たしかに現在ではスカート型が多数派ですが、
少数派ながら、ズボン型もありますよ。
ttp://twintail.pekori.to/photo/20030305/03050016.JPG
しかも、スカート型は明治以降の新しいスタイルで
明治以前はズボン型です。
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